南カリフォルニアに暮らす。

アメリカに住んで10年ちょっと。アメリカに暮らす上でちょっと助けになるような情報を載せたいと思ってます。

アメリカで健康管理

今日は悪名高いアメリカの医療費と、医療費とは切っても切れない
健康保険のお話です。

処方箋薬も患者が選ぶ?

こちらのテレビを見ていると薬のCMがとても多いのに驚かされます。
日本だと市販薬のCMしか見ないけれど、こちらでは処方箋の必要な薬の
CMをよく流しています。あなたの主治医に○○が有効か聞いてみましょう
みたいな決まり文句があります。そしてその後にはその薬についての
副作用の羅列が続きます。中には恐ろしいものも…
それにしても日本とはずいぶん違うなぁと思いますよね。お医者さんに
この薬はどうでしょうかなんて患者からあまり聞いたりはしないんじゃ
ないかと思うのですが。

医療費は高額

ところでご存知の方も多いかと思いますが、アメリカでは医療費が
とても高いです。以前盲腸の手術かなにかで500万円相当の請求書を
もらった方が画像を公開していましたね。私も仕事柄病院からの請求書を
目にすることがありますが、家一軒買えるものもよくあります。たまに
100万ドル(1億円相当)を超えるようなのもあります。
以前見たCMなのですが、おじいさんがバスに乗っています。入院して
いるおばあさんを見舞うためです。お見舞いの後おじいさんは家に帰るの
ですが、そこは引っ越したばかりのアパート。おばあさんの入院費を
賄うために思い出のある家を売ったのだということがうかがえる映像の
後、ナレーションで「健康保険の○○はこのようなことにならないように
あなたを支えます」と入ります。これ、本当に冗談でなく現実に起こり
うるんですよね。

健康保険も高額

そしてその高い医療費をカバーするためにこれまたバカ高い健康保険が
あります。会社が良い健康保険を提供してくれれば、自己負担は少なく
割と良い医療を受けられますが、もし会社に属さないで個人で健康保険に
入ったら月ごとの保険料は結構高額になります。
オバマケアが導入される前我が家で入っていた保険はカタストロフィ
プランと言って1万ドル単位の請求になった時に初めてカバーされる(ただし
予防のための検診はカバーされて自己負担なし)もので、そこに到達する
までは全部自費というようなプランでした。こういうプランだと慢性疾患の
あるような人には向かないんですね。我が家は幸いみんな健康で病院には
ほぼ縁がない生活だったのでこれで十分だったのです。
ところがオバマケアにより私たちのようなカタストロフィプランは20代くらいの
人たちしか入れなくなり、私たちの現行のプランはキャンセルになりました。
その一方で私たちが入れるプランは必要のないケアのカバーもついているため
割高に。オバマケア前は月に400ドルほどだった健康保険料は2倍近い750ドル
ほどにジャンプアップ。これは中流家庭にはかなり厳しいものがあります。

健康保険と医療について興味がおありの方はマイケル・ムーア監督のSiCKO
見ていただけるともっとよくわかると思います。

歯科治療は健康保険に含まれない!

ちなみに、歯医者は別途保険料がかかります。そして歯医者の治療もとても
高いです。今私たちは歯科の健康保険に入っていないので、定期クリーニングが
1回100ドルから200ドル。治療のために根管治療をした場合は歯1本につき
1500ドルとかかかり、そこに+クラウンが1000ドルくらいかかるので、もし
アメリカに引っ越す予定がある方はこちらに来る前に歯の治療は済ませてから
おいでください。私、おかげでずいぶん歯医者に貢ぎました。


いかがでしょうか。旅行でおいでの際は、ぜひ旅行保険に入ってからおいで
ください。本当に高いです。入ってなかったラスベガス乱射事件の被害者の
方の中には経済的に大変な状態になった人もいるようですので。

 

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